Berlino 3... street art

西ベルリン近郊はSTREET ARTが沢山!

ベルリンに行く前に調べていたので、すぐに見に行った。
壁を汚しまくる落書きとは違って、メッセージが込められている。

ベルリンのSTREET ARTを扱った本も出版されていて、早速買ってみた!

何かをするにも、何が言いたいのか、何を表現しているのかが、とても重要なような気がする。

ただ、単に壁を汚して面白がっているよりは、はるかに彼らの作品は意味があり、受け入れやすい・・・。

berlino 2...

反射・・・

イタリア語では”Riflessione"という。光の反射や鏡を想像するかもしれない。
また、イタリア語の反射の動詞は”振り返る”という意味もある。
鏡で自分の顔を見て、目を覗きこむ。自分であるのはわかっていても、何か一言言いたくなってくる。反射した自分を見て、過去を振り返り・・・「ああすればよかったな・・・」「なんであんなことした?」と説教が始まるかもしれない。

写真を見ていて、その時の場面や状態を思い出す。カメラを通して反射された光が、一枚の紙に写されそれを見て自分や物を振り返る事が出来る。

料理ではどうか?
なかなか難しいが、ひとつ考えてみた!

もしも、お皿の形をした鏡があるとする。その上に料理をのせる。食べる人は自分が食べている姿を見ながら食べるわけだ。人が食べている姿を見るのには慣れているけど、自分が口をあけてフォークで食べ物を口の中に放り込むのはめったに見たことない。きっとおもしろい印象を与えるはずだ!

反射から生まれるアイディアはとても興味がある。



Berlino 1...

今年の年末は幸運にもベルリンで過ごせることになった。
初めてだったが、凄く気に入った!

ナチスの時代から東西分裂の歴史まで・・・もっとさかのぼると、カエサルの「ガリア戦記」にも登場する地方であった。

ビールにウインナーと言った定番の献立から、ドイツ伝統料理や創作ドイツ料理まで様々と言ったところ。

旅は人を成長させると言うが、旅をしたからではなく、旅をした後が重要になってくる。よく後で回想すること。

写真は自分がこの目で見たもの。その見たものを直接、人に伝達できるもの。カエサルの時代に写真があったとしたら、どんなに興奮できるだろうか・・・。

料理もきっとそうだ!直接自分の考えを伝達できる物。ただ、料理の場合はそれが残らない・・・。食べてしまってはもう形が残らない。

でも、それが、難しいが何ともやりがいがある。



ここでは、「ベルリンの黒と白」と題して写真を紹介したい。
あえて写真の説明はしない。ベルリンに行った事のある人はきっと見覚えがあるはず・・・。

インスピレーション・・・

 写真を撮る時、バインダーを覗きながらここだと思った時にシャッターを押す。そう簡単にはいかないが、たまに良い写真が撮れる。
日々訓練していても、撮ろうとするとなかなか撮れない。撮り手と被写体が何らかのタイミングで一体となった時に、一枚の写真が語りかけてくる程の力を持つ。

 料理もそうだ!日々いろんな事を勉強したり、研究したりしているが、作ろうと思ってもなかなかピンッとこない。日々の努力のおかげで、何か材料を見つけた時にハッとひらめく事がある。大抵、そういう時は物凄く美味しく、意味深く、納得できる皿になる。

 日々の経験が自分自身の目、眼を発達させ、脳を刺激し、違う見方で物を見れる。

 見た物を写真としてや、調理して、変化させる。

 インスピレーションは日々の努力から生まれる・・・。



「夕日」

「疑問」

「決心」

「ここに、いる」

「昼休み」

「彼女なら・・・」

「明日への決意」

「休憩」

ロシア・・・

最近、ロシアへ行った。
もちろん遊びではなくて仕事で・・・。
イタリアからは2人のシェフが呼ばれた。

Massimo Bottura と Davide scabinだ。
どちらもイタリアを代表する料理人である事は、誰もが認めざるおえないであろう。もちろん僕はMassimo Botturaの助手としてモスクワへ向かった。





料理の写真は機会がなかったため、ない。
しかし、2人のシェフからはたくさんの事を学んだ!

カメラを通して人物や人を見ていると、写真を撮ることと料理との共通点を見つけてきたような気がした。
ここから何回かにわたって、写真と料理の共通点について話して行きたいと思う。 

インスピレーションであり、自分自身であり、伝達であり、メッセージである。











Dolce e salato...

Dolce e salato...
僕が今一番興味を持っている分野の一つだ!
日本語で言えば ”塩味と甘味”ということだ。ひとつのお皿の中にその味の”コントラスト”を盛り込む。最近はそんなお皿ばかり考えているから、どこかに甘味がないとしっくりこなくなってきた。
単に糖分をかければいいというものではないが・・・。
日本料理なんかでも、その傾向は特にあると思う。醤油とみりん、そこに酒を加えだしを足す。あの何とも言えないつゆの味はこういうことなのだ!
特に興味があるのは、デザートに塩見を足すこと!
さらに甘さが増してくる。うちの店では、バニラ風味の塩や、野菜の塩漬けなんかをデザートと一緒に提供している。
これからもっと面白くなる分野だ!

「サイフォンのてんぷら」Tenpura con sifone(un piatto di Massimo Bottura)

「ジャガイモのスフレ」Souffle di patate(un piatto di Massimo Bottura)

「練る」L`impasto

「冷たいパスタ」Tagliorini freddo(un piatto di Massimo Bottura)

「選別」Esaminare i pezzi

「血抜き」Diventera` un brodo

顔・・・

顔の表情とは、言葉で説明しなくても分かってもらえる、最古の表現法だと思う。
彼が何をしたのか、どんな状況なのか、どうしたいのか・・・。
いろんなメッセ−ジが伝わってくる。
料理もそうでありたい。説明や解説なんかに頼っていてはいけない。料理人はしっかりとした考えを持っていれば、しっかりと自分の方向性を維持していれば、それは自然と伝わっていくものだ。
重要なのは、ただ日々努力しつづける事である。そして、素直に自分を褒めてあげる。

「夫婦のきずな」Vincolo matrimoniale

「調理場のシェフ」(オステリアフランチェスカーナのシェフ Massimo bottura) Durante il servizio(Chef Massimo Bottura dell'Osteria Francescana,Modena)

「一目見て・・・」Al primo sguardo...

「喜び」La gioia

「発見」Scoperta

「砂の彫刻」Espressione(Animale)

「お願い!」Dai!!

「期待」Speranza